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ポーター賞 活動システム・マップ一覧(2001年〜2020年から抜粋)



ポーター賞

ポーター賞で掲載されている強い企業の「活動システム・マップ」を俯瞰する為の一覧です。


ポーター賞とは?

ポーター賞は、製品、プロセス、経営手腕においてイノベーションを起こし、これを土台として独自性がある戦略を実行し、その結果として業界において高い収益性を達成・維持している企業を表彰するため、2001年7月に創設しました。 名前は、ハーバード大学のマイケル・E・ポーター教授に由来しています。 https://www.porterprize.org/about/index.html


マブチモーター株式会社

2001年度 第01回ポーター賞受賞 小型モーター開発・製造・販売

小型直流ブラシ付きモーターの標準化戦略を半世紀にわたり継続し、世界のトップを維持




アスクル株式会社

2002年度 第02回ポーター賞受賞 各種商品通信販売業

中小事業所というユニークなターゲット市場の設定と活動システムの継続的なイノベーション





株式会社シマノ バイシクルコンポーネンツ事業部

2003年度 第03回ポーター賞受賞 自転車部品製造業

自転車部品をシステム化。その後は、リードユーザーとバイクショップとの密接な結びつきによって継続的に先端ニーズを把握し、頻繁な新製品開発によって製品を高度化してきた。部品メーカーでありながらマウンテンバイクについては市場創造を行なった。ブランドへの信頼も高く、競合の追随を許していない。




株式会社バンダイ

2005年度 第05回ポーター賞受賞 玩具製造業

「テレビ完全連動型キャラクター・マーチャンダイジング」というユニークなポジショニングを創造。あたり外れの大きいキャラクタービジネスにおいて、安定的に収益を実現。




株式会社ベネッセコーポレーション 教育事業グループ

2005年度 第05回ポーター賞受賞 教育サービス

受験勉強だけでなく、毎日の勉強を継続的に支援。6ヶ月の乳幼児から高校3年生までを対象に、通信教育による個別対応で、低価格ながらも高い顧客満足。その結果として高い顧客維持率を誇る。




株式会社IDOM(受賞時 株式会社 ガリバーインターナショナル)

2006年度 第06回ポーター賞受賞 中古車販売業

中古車販売業の力点を販売から買い取りにシフトし、高価格買い取り、透明性のある値付けで顧客満足が高くかつ高収益な新しい戦略を創出した。




ブックオフコーポレーション株式会社

2006年度 第06回ポーター賞受賞 中古書籍販売業

書籍の中身でなく外観の状態によって価格を設定する新しい価格メカニズムと、シールによる在庫管理など簡易な店頭オペレーション、パート社員の能力を引き出す人事管理制度で、「普通の本」の中古市場を創造、中古書籍販売における新しい戦略を創出した。



日本電産株式会社 精密小型モータ事業

2006年度 第06回ポーター賞受賞 モーター製造

ブラシレスDCモーターに特化し、技術革新、設計と製造における顧客対応力、積極的な顧客開拓で圧倒的シェアを誇る。




オイシックス・ラ・大地株式会社(受賞時 オイシックス 株式会社)

2008年度 第08回ポーター賞受賞 オンライン食品小売

安全な食品に特化したオンライン小売。




株式会社ファーストリテイリング ユニクロ事業

2009年度 第09回ポーター賞受賞 衣料品小売業

あらゆる人が、どのような服にも部品として合わせて着ることのできるベーシック・カジュアル衣料を、低価格、高品質で提供




キリンビール株式会社

2010年度 第10回ポーター賞受賞 酒類製造販売業

ゼロ・サム・ゲームからポジティブ・サムの競争へ戦略転換



テルモ株式会社 心臓血管カンパニー カテーテルグループ

2010年度 第10回ポーター賞受賞 医療器具製造販売業

グローバルジャイアントの逆を行く




コマツ 建設機械・車両事業

2011年度 第11回ポーター賞受賞 建設機械・車両製造販売業

サプライヤー・マネジメントからメインテナンス・サービスまでを貫く農耕型戦略



株式会社リクルート(受賞時 株式会社リクルートライフスタイル) 旅行営業統括部(じゃらんnet)

2012年度 第12回ポーター賞受賞 オンラインホテル予約&旅行代理店業

オンライン宿泊情報・予約サイト「じゃらんnet」で、旅行者と宿泊施設の幸せな出会いを促進



株式会社カカクコム 価格.com事業

2013年度 第13回ポーター賞受賞 価格比較サイト運営

オンライン・サービスでありながら、手間をかけたデータベース作成で価格比較サイトの事業化に成功。徹底して消費者の側に立ちながらも、メーカーや流通にとっても付加価値のある存在に。




株式会社ZOZO(受賞時 株式会社スタートトゥデイ)

2014年度 第14回ポーター賞受賞 ファッション・ショッピング・サイト運営

ファッション性の高いアパレル商品のオンライン販売に成功。 アパレル・ブランドのイメージを損なわないショッピング・モール形式のウエブサイトを運営することで、アパレル・ブランドとファッション好きの消費者の双方に利益をもたらしている。



株式会社アイスタイル

2014年度 第14回ポーター賞受賞 化粧品情報提供サイト運営・化粧品販売

アイスタイルは、伝統的に大企業有利であった化粧品業界に効率的な市場を創り出すことに成功した。 その結果、中小の化粧品会社、消費者の双方により多くの機会を提供している。



株式会社中川政七商店

2015年度 第15回ポーター賞受賞 工芸品をベースとした生活雑貨の企画・製造卸・小売業

工芸業界初のSPA業態




キュービーネットホールディングス株式会社

2017年度 第17回ポーター賞受賞 ヘアカット事業

1000円、ヘアカットのみ、10分で終了できる迅速なサービスを、通行量が多い場所に出店した小規模店「QB HOUSE」で展開。圧倒的な利便性の向上で、昼休みや仕事帰りに髪を切るという消費行動が生まれた。模倣にさらされたが、スタイリストの自社育成を始めとする活動の内部化と改善によって模倣困難性を高め、競争優位を維持。海外事業も成長し、収益貢献している。




株式会社MonotaRO

2018年度 第18回ポーター賞受賞 間接資材のEC小売事業

工場などでのオペレーション、メンテナンス、補修などに必要な備品や消耗品など、間接資材の小売Eコマースを運営。製造業、建設・工事業、自動車整備工場などの中小企業を主な顧客とする。 たまに少量しか購入しない事が多いうえに種類が多い間接資材を、ワンプライス販売、簡単に検索、発注、納期を確定できるようにすることで、顧客の手間を大幅に削減。新しい顧客セグメントに求められる品揃えを加えて新規顧客を獲得しつつ、顧客利便性を改善し続けることで既存顧客への販売量も拡大。




RIZAP株式会社 ボディメイク事業

2018年度 第18回ポーター賞受賞 スポーツジム業

専属のパーソナル・トレーナーによる、週2回のジムでの運動指導とスマートフォンを活用した日々の食生活や行動への助言によって、顧客とともに打ち立てた減量目標という「結果に100%コミットする」ボディメイク事業を運営。R&Dに投資し、エビデンスに基づいたボディメイク・メソッドを開発、12万人の利用者のデータに基づいた減量予測など、トレーナーの個人技に依存しない仕組みを確立。



株式会社ワークマン

2019年度 第19回ポーター賞受賞 ワークウエアやワーク関連用品の専門店チェーンを展開

フランチャイズ・システムにより、建設技能労働者向けを中心としたワークウエアやワーク関連用品の専門店チェーン「ワークマン」と「ワークマンプラス」を展開。 45都道府県に837店舗(2019年3月末)を有し、ワークウエア小売りの圧倒的リーダーである。専門店として1,700アイテム、9,000 SKU以上を扱い、防水、防風、防寒などプロ仕様の製品を低価格で販売する。製品寿命が長く、売切りのための値引きや廃棄をしない。品揃えや店舗レイアウトを全国共通にすることにより、業務を効率化している。地域や店ごとのニーズの違いには、週6回の高頻度配送で対応する。店舗は2人で運営可能で、フランチャイジーの事業性も良い。近年、アウトドアやスポーツテイストのデザインを入れ、アウトドア派やバイカーなどへの販売を増やし、さらには一般消費者にも受け入れられるようになっている。




エン・ジャパン株式会社 中途求人メディア事業部

2019年度 第19回ポーター賞受賞 転職サイト運営

正社員向けの転職サイト「エン転職」を運営。 収益源は求人広告の掲載料だが、事業のゴールを、入社後の定着、活躍におく。しかし、中心ユーザーである若手、未経験者をスキルでマッチングするのは容易ではない。そこで求職者がより現実に近い情報に基づいて意思決定できる事を重視し、全ての広告掲載企業を自社で取材、グループ内のクチコミサイトからは、否定的なコメント含め、情報を提供する。入社後の活躍支援のため、入社後3年間、3種類の無料サポートプログラムを提供する。




株式会社トリドールホールディングス 丸亀製麺事業(株式会社丸亀製麺)

2020年度 第20回ポーター賞受賞 外食チェーン店運営(主にうどん業態)

打ち立て茹でたての讃岐うどん専門店、「丸亀製麺」を運営。国内862店舗、海外228店舗(2020年10月現在、同社ホームページより)。 うどんとトッピングにメニューを特化。手ごろな価格、本格的な味、臨場感、提供スピードが速いという、新しい価値提供の組み合わせを実現。 平均顧客単価570円と手ごろな価格帯ながら、国産小麦のみを使用、全店で毎日うどんを打ち、茹でたてで供する、時間と共に味と香りが変わりやすいだしは一日に何度かひくなど、おいしさにこだわる。オープンキッチンで、うどんを茹でる様子などを間近に感じることができる。セルフサービス式でトッピングを選ぶ仕組みのため、多少の列ができていても実際の待ち時間は短く、また、席の回転も速い。 従業員教育、モニタリング、権限移譲の組み合わせで、店に分散したオペレーションの品質確保と現地適応を両立。国内店舗は直営店のみ。




株式会社ヤッホーブルーイング

2020年度 第20回ポーター賞受賞 クラフトビール製造販売

ヤッホーブルーイングは、エールビールに特化したクラフトビール・メーカー。市場の主流であるラガービールは扱わない。 顧客からの強い共感を得ることを目標に、個々の製品に明確な個性を持たせている。そのために、具体的なペルソナを念頭に、100人に一人が強く共感することを目指した製品開発で、個性的な味わい、製品ネーミング、パッケージを開発。常時10数種類を提供。「よなよなエール」などの全国に流通している主力製品についてはキリンビールに生産を委託。自社工場では製品開発と少量生産品の製造を主に行う。 顧客のブランド・ロイヤルティを高め、伝道師ともなる「熱狂的」レベルでファン顧客との関係を長期的に築くため、リアル、オンライン双方でファンが集まるイベントや参加型プロモーション、双方向コミュニケーションを充実させている。






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