MQ会計は、P/L (Profit & Loss Statement、損益計算書)を各要素に分解し、それらを【P】【V】【M】【Q】【F】【G】の6つのローマ字で表現するものです。以下にそれぞれの要素を詳しく説明します:
P (Price): 1個当たりの売価。これは販売される商品やサービスの単価を示します。
V (Variable Cost): 1個当たりの変動費。これは販売される商品やサービスを生産するための変動費用を指します。販売数量に応じて変動します。
M (Marginal Profit): 1個当たりの付加価値。これは売価と変動費との差(つまり単位当たりの粗利益)を指します。
Q (Quantity): 販売数量。これは販売される商品やサービスの数量を示します。
F (Fixed Cost): 固定費。これは販売数量に関係なく一定となるコスト(例えば、家賃、給与、電気料金など)を示します。
G (Gain): 利益。これは全体の利益を示します。
ローマ字が2つからなる「PQ」、「VQ」、「MQ」はそれぞれの要素の掛け算を意味します:
「PQ」は売上(1個当たりの売価×数量)を示します。
「VQ」は変動費(1個当たりの変動費×数量)を示します。
「MQ」は付加価値(1個当たりの付加価値×数量)を示します。
この「PQ = VQ + MQ」、「MQ = F + G」の2つの等式から、「PQ = VQ + F + G」つまり、売上(PQ)は変動費(VQ)と固定費(F)と利益(G)の和に等しい、という"企業方程式"が導き出されます。
このMQ会計は、ローマ字6つだけを覚えれば十分なので、専門的な会計知識を持っていない人でも理解しやすく、全社員で共有しやすい会計のフレームワークです。このフレームワークを理解し、利用することで、企業の財務状況を正確に把握し、ビジネスの成果を改善するための具体的な策を立てることが可能になります。
コメント